数学の問題文は、ふつうは日本語の文章で与えられます。
問題が解けない人は、問題文が読めていないことが多いです。具体的には、問題の場面がイメージできず、何がどうなっているのか（数量の関係がどうなっているのか）が掴めないということです。たし算とかけ算しかなければ、（交換法則が成り立つので）計算の順序をかえても答えは合いますが、ひき算やわり算が含まれるとそうはいきません。この段階になると、式の意味を考えなければ式を作ることさえできなくなります。
また、算数や数学の文章には独特の言い回し（＝用語）があります。これは慣れるしかないのですが、問題文の読み方・式の意味を丁寧に説明ます。学年が上がっても崩れない力を身につけていきましょう。

算数が苦手になってしまうきっかけは、図形の分野であることが多いようです。特に空間図形では、見えない位置にある辺や頂点、切り口、切り開いたときの展開図を頭の中でイメージしなければなりませんが、それが難しいようです。今の子ども達は「画面上のもの」でしかものを見ることができないことが多いようで空間を認識する力が不足しているとも言われています。
図形の分野でも、しくみや性質を正しく理解して、手を動かして考えるようにしておく必要があります。（目で見るだけではできるようにはなりません）